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411月 2020

今こそいろいろなことを見直すチャンス

鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。
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鳥取大学に医師や教員という立場で就職して、7年目が経過しています。それまでは、医師としては働いていましたので、周りには看護師さん・薬剤師さん・理学療法士さん・作業療法士さん・言語聴覚士さん・事務さんなど、病院で働いている方々と関わる場が多くありました。

それまでは、そのような人達を育成することがある場では働いていなかったため、大学の学生さんや研修医の先生方とあまり接する機会はありませんでした。鳥取大学で働き始めて、大学の学生さんや研修医の先生方や医学以外の研究者の方などさまざまな世代、さまざまな分野の人達と関わる機会が増えました。そのような人達とお話することで、「今の自分はなんでそんなこと考えてたんだろうか?」と自分に問いかけることが多くなっています。

コロナ禍になり、今まで当たり前にしていたことが当たり前でなくなり、そうやって自分に問いかけることがさらに多くなっています。

 

常日頃私が「自分に問いかけること」とは

「自分に問いかける」とはなんでしょうか?

今から10年くらい前に、患者さんに不利益になるようなミスを医療現場でしてしまったことがあります。そのときに、自分がミスしないような本質的な自分への問いかけを自分自身のコーチとともに考えました。その中で「それって患者さんのためになっている?」という問いを作りました。「それって患者さんのためになっている?」という問いを常日頃から自分に問いかけるようにして、アクションを起こすようにしました。その当時は定期的に見えるようにその言葉を上に書いて、机の目の前に貼っていました。すぐに頭に浮かぶようになってからは、その紙は剥がしてしまいました。

でも、どう行動しようかなあと思ったときには「それって患者さんのためになっている?」と自問し、行動を決めるようにしています。鳥取大学に勤務し始めて教員の立場になってからは「それって学生さんのためになっている?」と患者→学生に変えて自問しています。

みなさんの人生の指針となる「要の問い」とはなんですか?

みなさんにとって、自分に問いかける大切な問いはあるでしょうか?

「誰もが自分の人生の指針となる要の問いを持っていると、わたしは今でも確信している。人によってその問いを意識していることもあれば、意識していないこともある。その問いは理想の自分に近づこうとめざす中で、自分に対して発された問いであり、深く刻まれている問いだ。」『問いこそが答えだ』(ハル・グレーガーセン著より)

ハル・グレーガーセンさんが言っているように、自分の人生の指針となる要の問いをパッと言える人もいると思いますし、意識したことがないためパッと言えない人もいると思います。

現在、コロナ禍であり、いろいろなものを見直すチャンスにもなっていると思います。この時期にみなさんの人生の指針となる要の問いを探究してみてはいかがでしょうか?

 

Author: 井上 和興


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