いつもとちょっと違う方法があたえてくれるもの
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「もし、今日晴れていたら、とてもよい気分になります。実は、晴れると気分がよくなり、めっちゃ早歩きになります。しかし、早歩きになると少しハーハーしてしまい、気分が悪くなることもあるなあとも思います……」
この文章を読んで、みなさんはどう感じたでしょうか。また、なにを書いている文章だと思われたでしょうか?これは「KATARUTA®」というカードを引いて出てきた3つの言葉を使って、ブログを書いている日の「今日の気持ち」を表現した語りです。「KATARUTA®」とは、語りを遊びに変えるカードセットで、思考全体を遊びに変え、遊びをインスピレーションへと導くものです。井上は、【もし】【じつは】【しかし】というカードを引いたので言葉をつなぎ合わせて、「今日の気持ち」を上記のように語りました。
遊びからみえてきたものとは?
語りを表現しようとする過程で、自分としては「なんかめっちゃ居心地悪いなあ……」「どんな言葉で表現したらいいんだろう?」という言葉が頭に浮かんでいました。ただ、この3つを使わないといけないというある程度の強制力があることで、今日出勤するときに歩いていた自分の様子や早歩きになったときに少し足が痛くなって気持ち悪くなった気持ちがぱっと映像として頭に浮かんできました。それを当てはめてみて文章にしたようなプロセスで語りを表現しました。あとは、この語りは推敲していないので、まだなじんでいない言葉だなあと改めて読んでみて感じている次第です。
推敲していない文章というのは何かひとにはよくわからない点も含まれていて、伝わらない点もあるとおもいます。ただ、この違和感があるからこそ、読み手に「どこか変だなあ……」と疑問を持ってもらえるようにも思います。また、知らず知らずの内に、使う言葉はそのひとによって傾向が決まってきているので、いつも使わない言葉を使うことで、井上が使う接続語の傾向の「あたりまえ」に気付くことができました。今日の気持ちをだれかに聞かれたときに、【もし】を最初に使うことは今までなかったので、結構悩んでしまいました。
いつもみえている景色が変わるチャンス
今回は、非日常をいつもとちょっと違うやり方で遊びに取り組んだエピソードをお伝えしました。「遊び」の研究者のホイジンガさんは、遊びは「日常生活とは別の、定められた時間・空間の範囲内で自由に行われる」「自発的に受け入れたルールに沿って行われる」「何のためにするのではなく、それ自体が目的である」などの項目によって定義することができると言っています。普段やっていることに遊びの要素を入れるだけで、なにか景色が変わってみえるようになるかもしれません。そのことを踏まえつつ、日常を過ごしていきたいなあと感じています。
ちなみに、事務の錦織さんにも同じようにカードを3つ引いてもらいました。錦織さんは「今日の気持ち」を以下のように語られました。オムライス愛がこもった言葉になっているなあと思ったのと、朝お会いしたときにオムライスのことを考えているようにはみえていなかったので、錦織さんの気持ちの一端を知ることができて、うれしく思いました。
「でも、今日はオムライスが食べたいです。なぜか、オムライスが食べたいです。つい、オムライスを今日食べてしまいます」
Author:井上 和興
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