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活動紹介

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教育 Education

地域医療学講座では、医学部における医学教育にも力を入れています。医師を育てる社会的責任のある医学部、そこにおける教育のあり方、教育のデザインから個々のカリキュラム、一つ一つのTeachingまで、じっくりと考え抜いて実施しています。特に外来教育、総合診療教育を中心に行っています。学生の皆さんには講義や実習での教育を提供するだけでなく、進路相談や実習希望に関する相談、教育へのフィードバックなども随時受け付けています。

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卒後教育医学部を卒業した医師に対しても、教育は重要です。初期研修医、そして総合診療を中心に各種専門分野のトレーニングを行う専攻医、専門医となった後のフェローシップや生涯学習など様々なフェーズの医師に対して、生涯学び続けることのできる地域医療、総合診療の奥深さを教育します。臨床現場だけでなく、プライマリ・ケア研究や行政、教育に理解のある総合診療医の育成も行なっていきます。

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研究 Research

研究業績

当講座では、地域課題を各種データに基づいて分析する地域課題研究や、地域における多職種連携に関する研究、地域医療に関する医学教育研究等を行っています。

<英文論文(原著,症例報告,総説)>

Oishi Y, Son D, Hotta S. The value and impact of a health café organized by primary care physician, on visitors, clinics, and the community: a qualitative study. J Prim Care Community Health, 2022;13, 21501319221088668.Egashira M, Son D, Ema A. Serious game for change in behavioral intention toward lifestyle-related diseases: experimental study with structural equation modeling using the theory of planned behavior. JMIR Serious Games, 2022;10(1):e28982.

Kazawa K, Kodama A, Sugawara K, Hayashi M, Ota H, Son D, Ishii S. Person-centered dementia care during COVID-19: a qualitative case study of impact on and collaborations between caregivers. BMC Geriatr, 2022;22(1):1-11.

Son D, Inoue K, Lee Y, Kamimoto M, Imaoka S, Yamamoto S, Hamada T, Taniguchi S, Koda M. Anorexia in a hemodialysis patient due to pneumatosis intestinalis: A case report. J Gen Fam Med. 2022;23(1):41-43

Yabe C, Yasugi S, Musha Y, Takemura YC, Son D. Perception and handling of breastmilk by childcare staff: A qualitative study of childcare facilities in Japan. J Gen Fam Med. 2022;23(1):31-37.

Inoue K, Son D, Iida J, Taniguchi SI. Fieldwork as a bridge between lectures and clinical clerkship: Medical students become the observer-as-participant. J Gen Fam Med. 2022;23(1):65-66.

Son D, Iguchi M, Taniguchi SI. Death education for doctors: Introducing the perspective of death and life studies into primary care physician training. J Gen Fam Med. 2021;22(5):309-310.

Inoue K, Watanabe J, Kakehi E. The influences of the environment and information on the complications of diabetes on patient outcomes. Health Qual Life Outcomes. 2021;19(1):1-2.

Fujikawa H, Son D, Kondo K, Djulbegovic M, Takemura Y, Eto M. Translating and validating a Japanese version of the Patient Care Ownership Scale: a multicenter cross-sectional study. BMC Med Educ, 2021;21(1):1-7.

Fujikawa H, Son D, Eto M. Are residents learners or workers? A historical perspective in Japan. TAPS 2021;6:122-124.

Goto Y, Miura H, Son D, Scholl I, Kriston L, Härter M, Sato K, Kusaba T, Arai, H. Association between physicians’ and patients’ perspectives of shared decision making in primary care settings in Japan: The impact of environmental factors. Plos One, 2021;16(2):e0246518.

Iwata H, Matsushima M, Watanabe T, Sugiyama Y, Yokobayashi K, Son D, Satoi Y, Yoshida E, Satake S, Hinata Y, Fujinuma Y. The need for home care physicians in Japan–2020 to 2060. BMC Health Serv Res. 2020;20(1):1-11.

Ihara Y, Son D, Nochi M, Takizawa R. Work-related stressors among hospital physicians: a qualitative interview study in the Tokyo metropolitan area. BMJ Open. 2020;10(9):e034848.

Aoto H, Tanimura C, Majbauddin A, Kobayashi N, Morita T, Inoue K, Otani S, Fukada M, Hanaki K.
A Conceptual Model for Quality of Life Among People with Type 2 Diabetes in the Philippines.
Yonago Acta Med. 2019;62(1):53-61.

Park D, Hamada T, Nakai T, Ohtsuka Y, Yoshida T, Wakunami Y, Lee Y, Kamimoto M, Inoue K, Taniguchi SI. Influence of a community-based approach to improve risk factors of lifestyle diseases by Japanese public health nurses: A case-control study. Aust J Gen Pract. 2019;48(10):713-721.

Park D, Inoue K, Hamada T., Taniguchi SI, Sato N, Koda M: Small Bowel Obstruction Due to Mochi (Rice Cake): A Case Report and Review of the Literature. Yonago Acta Med. 61:82-86,2018.

Taniguchi SI, Park D, Inoue K, Hamada T. Education for Community-based Family Medicine: A Social Need in the Real World Education for community-based family medicine. Yonago Acta Med. 2017;60(2):77-85.

<著書>

孫大輔(監訳). 患者をエンパワーする慢性疾患セルフマネジメントの手引き. メディカル・サイエンス・インターナショナル, 東京, 2022.

孫大輔. 地域診断と地域との協働. 日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック(改訂3版), pp.156-161, 南山堂, 東京, 2021.

孫大輔. 健康の社会的決定要因(social determinants of health). 総合診療×心療内科 心身症の一歩進んだ診かた(森川暢, 他編), pp.45-50, 日本医事新報社, 東京, 2021.

Iwakuma M, Son D. Cultural Fusion in Physician-Patient Communication and Decision-Making in Japan. In Oxford Research Encyclopedia of Oxford Research Encyclopedia of Communication. Oxford University Press, 2021. DOI: https://doi.org/10.1093/acrefore/9780190228613.013.985

島薗洋介, 孫大輔. 「不定愁訴」を訴え続ける患者と向き合う. 医師・医学生のための人類学・社会学(飯田淳子, 他編), pp.60-71, ナカニシヤ出版, 京都, 2021.

濱雄亮, 井上和興. 胃ろうをした母の死への道のりはなぜ揺らいだのか. 医師・医学生のための人類学・社会学(飯田淳子, 他編), pp.177-184, ナカニシヤ出版, 京都, 2021.

井上和興. オンライン読書会:学習コミュニティを作るために. 医療者のための Web 会議システム活用メソッド(磯部真倫, 著), pp.167-179, 中外医学社, 東京, 2021

孫大輔. 現象学の医学教育学における可能性. 指導医のための医学教育学:実践と科学の往復(錦織宏, 他編), pp.288-297, 京都大学学術出版会, 京都, 2020.

孫大輔, 他. エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020(2020年改訂版). 成田一衛監修, 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性腎障害に関する調査研究班(編集), 2020.

孫大輔. ポートフォリオの意義. 超簡単! ポートフォリオ作成ガイド ~ワンランク“上”の薬剤師を目指して~(飯岡緒美, 他編), pp.7-10, 薬事日報社, 2020.

<和文論文(原著,症例報告,総説)>

孫大輔. 13. シネメデュケーションとプロフェッショナリズム. 13-1 映画を使ったプロフェッショナリズム教育. 医学教育, 2022;53(1):89-94.

井上和興. 13. シネメデュケーションとプロフェッショナリズム. 13-2 プロフェッショナリズムと地域医療の教育におけるシネメデュケーション. 医学教育, 2022;53(1):95-99.

孫大輔. 患者の語りを用いたプロフェッショナリズム教育: ナラティブと共感. 薬学教育, 2022;6, doi: 10.24489/jjphe.2022-006

孫大輔. 12. ソーシャルメディアの使い方と医療プロフェッショナリズム 12-1 オンラインプロフェッショナリズムをどう教えるか. 医学教育, 2021;52(5):427-431.

孫大輔. 健康と社会を考える コミュニティ・ウェルビーイングと健康格差. プライマリ・ケア: 実践誌, 2021;6(4):43-46.

谷口晋一. 鳥取県の生活習慣病の特性分析. 疾病構造の地域特性対策専門委員会報告, 2021;35:25-33.

井上和興, 李瑛, 紙本美菜子, 今岡慎太郎, 孫大輔, 浜田紀宏, 朴大昊, 孝田雅彦, 谷口晋一. パンデミック下でのオンライン実習―鳥取大学医学部地域医療学講座の場合. 医学教育, 2020;51(3):298300.

井上和興, 浜田紀宏, 李瑛, 紙本美菜子, 孫大輔, 朴大昊, 立花祐毅, 櫻井重久 谷口晋一. アクティブ・ブック・ダイアログを活用したオンライン読書会―学習コミュニティ形成への試み―. 日本プライマリ・ケア連合学会誌, 2020;43(4):145-147.

山口浩一, 孝田雅彦, 近藤智富美, 李英伊, 下坂拓矢, 佐々木修一, 李瑛, 井上和興, 濱田紀宏, 谷口 晋一. 超高齢地域での自宅退院に影響を与える身体的,社会的要因の検討. 鳥取医学雑誌, 2020;48(3-4):84-90.

孫大輔. 具体的な地域医療活動 地域住民との対話. 日本内科学会雑誌, 2020;109(11):2364-2369.

浜田紀宏, 涌波優, 李瑛, 紙本美菜子. 高尿酸血症と痛風. 急性・慢性心不全診療ガイドライン (2017年改訂版), 2019;27(2):133-137.

科研費・競争的資金

当講座の科研費プロジェクトでは、文化人類学的な知見を活かした医学教育研究や、地域のウェルビーイングに関するアクションリサーチ、健診ビッグデータの分析を応用した研究等を進めています。

谷口晋一(代表). 基盤研究C. 2022-2025年度. 文化人類学の知見を活かした総合診療専門医の教育方法の構築. 3,900千円

今岡慎太郎(代表). 基盤研究C. 2022-2025年度. 血液腫瘍診療の連続性向上のための適切な医師間連携ツールの研究開発. 3,380千円

孫大輔(代表). 基盤研究C. 2021-2024年度.地域におけるエンパシー教育プログラムの開発とコミュニティウェルビーイングへの影響. 4,030千円

浜田紀宏(代表). 基盤研究C. 2020-2024年度.健診・医療・介護一体型ビッグデータの推移から介護予防対象者を把握する指標の探索.4,290千円

谷口晋一(代表). 基盤研究C. 2019-2023年度.地域高齢糖尿病患者の「病い」の認知と療養行動障壁の関連について. 4,290千円

 

 

診療 Practice

総合診療では、赤ちゃんから高齢者の看取りまで幅広い年齢に対し、内科や外科、小児科などと言った臓器別の分類によらずあらゆる健康問題を取り扱います。総合診療外来を中心としながら、救急、病棟、在宅など様々な場面で活躍します。

 

 

鳥取大学医学部附属病院

高度医療機関として地域の総合診療医と連携している施設であると同時に、地域医療学講座が同キャンパス内にあり、様々なイベントや教育が行われます。

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日野病院

2014年鳥取大学初のサテライトセンターができ、地域医療学講座が総合診療科として総合診療外来、内科病棟、急患対応、在宅医療などを行なっています。4人の総合診療医が中心となって、鳥取大学の臨床実習を実施している場所でもあります。またICTを活用した在宅と病院の情報連携事業など診療の質を改善する事業も実施しています。

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大山診療所

2019年4月に鳥取大学家庭医療教育ステーションとして生まれ変わりました!
約80年前に開設され、保健活動を熱心に行って地域を見守り続けてきた診療所で、霊峰大山の麓にあります。大山寺やスキー場まで車で15分程度と海と山の絶景に囲まれた診療所です。
これから大山診療所は地域に根ざして揺りかごから墓場まで、ずばり家庭医療を実践する場所になります。
地域の皆様と連携した活動を積極的に行なっていくだけでなく、医学生、研修医など多くの医療を学ぶ人々にとっての学びの場にもなります。
見学、研修の受け入れは随時行っておりますので、ご希望の方は当HPのお問い合わせよりご連絡ください。

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江尾診療所

地域医療学講座スタッフが医療支援を行なっています。町に唯一の診療所として行政と連携した医療提供体制やサークルを通した地域医療教育の実績豊富な診療所です。

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鳥取県立中央病院

総合内科のスタッフと連携し、今後総合診療プログラムの領域別研修や病棟実習などを実施する施設として協力していく予定です。さらに総合内科スタッフと共同臨床研究なども見据えたオンライン会議を毎月実施しています。

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鳥取市立病院

鳥取県東部で唯一家庭医療専門医/指導医が集まる総合診療の拠点です。病棟/外来業務を中心としながら、病院型の総合診療医の育成実績があります。

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地域活動 Community Care

日野町

日野病院のサテライトセンター(地域医療総合教育研修センター)を中心に、黒坂地区をモデル地区に指定し、継続的な関わりを持っています。 黒坂春夏秋冬セミナー:医学生、看護学生、リハビリの学生(米子医療福祉専門学校)が一緒になって通年のプログラムを実施しています。 日野町健康福祉課と連携し、地域の公民館や集会所でおしどり学園やぽかぽか教室と題して、地域住民を対象に健康講話を実施しています。 日野町がん検診の会場で、がん検診に関する健康講座を実施しています。 日野中学、根雨小学校、黒坂小学校、日野高校で命の授業をはじめ、様々な健康教育、キャリア教育を実施しています。 地域の介護施設などと一緒に見える事例検討会なども実施しております。

大山町

霊峰 大山の麓で、医学科地域医療学講座、公衆衛生学(環境予防医学講座)、保健学科地域・精神看護学(公衆衛生看護)のメンバーでそれぞれ学生が集まって、継続的に地域の問題に取り組んでいます。
地域で実際に起きている少子高齢化や医療機関をはじめとした様々な場所へのアクセスの問題、医療への信頼/不信、住み慣れた地域でのくらしやこれからのくらしを支えるフォーマル/インフォーマルな仕組みについて学んでいます。
現在は主に大山町大山地区の個別集落を訪問しながら、住み慣れた町で少し先の未来を想定しながらどのような年の取り方をしていきたいか、ワークショップを継続しながら検討しています。

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